なぜ痛みは起こるのか?平群町の五十肩の患者さまと

原因が明らかな肩の痛みとそうでない肩の痛み

肩が痛む原因は大きく2つあります。

1つは原因が明らかなものです。
例えば、重たいものを持った瞬間、肩に激痛が走り、それ以来痛みが起こっているといったケースです。

この場合、明らかに肩に何かが起こった瞬間がわかっています。単純に肩関節に急激な衝撃が起こったことにより損傷したもので、これを外傷性肩板損傷や肩板断裂と呼びます。

2つ目は特別な原因無しに起こるものです。
(実際に全身の歪みや猫背などによるものが多い)

例えば、肩こりなどがひどくなり肩甲骨が動かなくなってしまったケースを考えましょう。

肩甲骨が動かなくなる要因の1つとして、肩甲骨と肋骨の筋肉や筋膜が硬くなったことが挙げられます。

そして、肩甲骨の先には上腕骨があり、その間は肩甲上腕関節という関節面になっています。肩甲骨が動かなければ、その関節面がぶつかりやすくなるわけです。

特に肩甲骨から出っ張った肩峰と呼ばれる部分と上腕骨の骨頭がぶつかりやすくなるようですが、この場所で衝突することをインピンジメント症候群といいます。
この骨と骨とのぶつかり合いにより、物理的にストレスが骨や筋肉に伝わった場合強い痛みに襲われてしまいます。(慢性の肩板損傷)

そして、原因がある肩の痛みも、原因がない痛みも共通点があります。
何が原因で痛みが起こったのか?

それは、関節面のぶつかり合いによる、
関節や筋肉の「炎症」といえることです。